スカーフのしみ

スカーフのシミと言うより

色抜けですね。

クリーニング店から帰ってきたら

こんなになってたそうです。

出されたところに持っていくように

おすすめしたのですが

「怖い!」の一言。

お気持ちよくわかります。

どういう経緯でこうなったのかよくわかりませんが

とりあえず

脱色なので色掛けの作業となります。

黄色っぽくなってますので

単純な式で書くと

緑-X=黄

X=青ですね。

青で修正しましょう。

**

緑が色抜けする時は

白っぽくならずに大概黄色っぽくなります。

何故でしょうか?

黄色は色が強く青は弱いからです。

ハイお終い(^^;)。

もう少し・・

緑という単色があれば

緑が抜ければ当然白っぽくなるはずですが・・

青も黄も赤も橙も紫も

色素として取り出せる単色は有るのですが

残念ながら今のところ

この自然界に一番多い色は緑色なのに

色素として取り出せるのは

クロロフィルしかないのです。

ところがクロロフィルは

光による光合成で自分自身も破壊してしまいます。

緑茶を出しても緑色になりませんね。

ですから今のところ

緑を作る方法は黄色と青色を混ぜる方法しかないのです。

なので緑色が脱色すると

黄色は色が強く青は弱い

ので黄色く見えるのです。

ではなぜ青は弱いのですか?

青は波長が短く反応性が高いので

反射しにくく不安定なのです。

なので青をつかさどる発色団が

壊れやすいのです。

ハイお終い。

お洒落のメンテナンスなら

中塚クリーニング「Royal MIYABI」

バッグファスナーの引き手リメイク

ファスナーの引き手に革が使われてます。

いちばん触れるところなので

汚れたり剥げたりでくすんでます。

ここはビビットに

リメイクしてみましょうかね。

勿論お客様のご要望です。

このままでは塗りにくいので

施術棒にセットして

このまま調色して色を合わせても

比重の関係で日が経つとくすんできます。

何故かというと

色の三原色というのは

と単純に思われていますが

正しくは

シアンCマゼンタMイエロYです。

プリンターのインクは

シアンCマゼンタMイエロY

黒Kを足した4色が基本となり

ほとんどの色を再現してます。

赤Rマゼンタイエロを混ぜて出来ます。

そしてイエロは比重が重いので

段々と沈み、くすんできます。

ビビットと言うのは「鮮やか」な色、

一番くすみのない色の事ですから

出来るだけ色は混ぜない方が良いのです。

塗料のメーカーはそう言った事を踏まえて

顔料を作ってますので

色がピタッと合えばそれを使うのがベストなのですが

調色を強いられる時はちょいと工夫が必要となってきます。

**

ところで皆さん

赤い物お好きですか?

私はなまもの以外の赤っぽい物は

極力食べたくないのです。

決して危険なわけじゃないのですが

好みとして・・

以下神経質な方は読まずにムシしてください。

口紅や蒲鉾その他赤い着色に

コチニール色素がよく使われていまず。

外資系コーヒーチェーン店のフラッペにも・・

コチニールって何?

*

*

*

*

*

*

だからムシして下さいって言ったでしょ。

コチニール色素(wikipedia)は

有害なものではありません

立派な天然色素です。

食べ物の場合、合成色素を選ぶか天然色素を選ぶか

だけの話しです。

因みにリコピンのトマトは大好きです。

ファスナー引き手のリメイク¥2000也

お気軽にご相談ください。

バッグのメンテナンスなら

中塚クリーニング「Royal MIYABI」

バッグリメイク(色替え)&修理

革のあじを重視するために

また革の良さを理解してくれる

お客様が増えてきた事もあって

最近は安易にリメイクせず

お手入れメンテナンスでリフレッシュするケースが

増えてまいりました。

今回はベージュ色のバッグですが

持ち手の部分の黒ずみ、本体の黄ばみ

破れの修理です。

黒ずみは汚れもあるでしょうが

取っ手のメッシュ部分が

とても繊細で芸術的な色柄ですね。

お客様のご注文は

「本体のベージュが黄ばんで汚らしいので

色替えして欲しい」との事。

「ん~実に惜しい!!

こんな色再現できませんよ」

こちらもかなりネバリましたが

お客さんの気持ちも分からなくもない。

コーデが難しそう。

結局、冠婚葬祭にも使えるように

黒に色替えとなりました。

真逆の色となりますので

擦れはげがあっても目立たないように

先に染め込みをするのですが

これまたしっかりした表面処理で

シボやギャザー部の隙間に

なかなか染まり込みません。

下処理なので粗くてもいいのですが・・

みたいなことを言いながら

小さなロゴマークも

細部にわたって細かいマスキング

みたいなこと言いながら

メッシュの隙間は苦労しましたねぇ。

みたいなこと言いながら

 本塗り作業となります。

修理部分は端切れで補強し色修正。

今回はこんな工程の作業をしてるんだよ

みたいなことを言いながら

真っ黒になった指先に向かって

今日もよく頑張ったな

後はゆっくり風呂入って

美味しいビールを呑もうな。

みたいなことを言いながら

みたいなことを言いながら
みたいな・・・・

お疲れ様でした。

バッグのメンテナンスなら

中塚クリーニング「Royal MIYABI」

ジャケットの襟テカリ

横からライトを当てるとご覧のとおり

白いものが付いてるように見えますが

光が反射して光っているのです。

いわゆる「テカリ」とか「アタリ」というやつです。

以下「テカリ」で統一します。

「テカリ」は本来起毛である部分の

毛が寝てしまい

平坦になりツルツルした感じになり、

反射してひかります。

原因としては

水分が多い状態で高温高圧で

アイロンにあたる部分がこすれると起こります。

「皆さんがご家庭でアイロンする時

シワを伸ばそうといっぱい蒸気を出して

ゴシゴシこすってませんか?」

特に生地の折り返し部分や

重ね合わせて分厚くなった所に起こります。

これはシワを伸ばす時に必要な条件でもあるので

起毛っぽい生地のプレスには

諸刃の現象と言えるでしょう。

この「テカリ」を出さずにアイロンプレスをするために

プレス時に通常当て布を使います。

最近ではプレス機の性能も良くなり

機械でも「テカリ」は出にくくなりつつありますが

それでも「テカリ」は出ます。

一度「テカリ」を出してしまうと

中々元に戻すことは難しいのです。

*

当店では当て布は原則として使いません。

何故なら当て布をすると

細部のアイロン加減が見えないからです。

ではどうやって「テカリ」を抑えてるのか、

それはアイロンの温度・圧力・水分を

微妙なサジ加減でコントロールしてるのです。

温度・圧力・水分を抑えると

当然「テカリ」は出にくくなるのですが

しわは伸びにくくなります。

それを補うために時間をかけます。

一着プレスするのに

通常の2~3倍の時間がかかります。

手仕上げ・高級仕上げが高いのは

こういった手間賃と技術料なのです。

で、仕上がりはと言うと

今回はウールの生地でしたが

化繊の生地に「テカリ」が出ると

治らないと思ってください。

*

しわが出来る事とシワを伸ばす事は

実は同じ条件の現象なのです。

*

水洗いするとしわが出来やすいですが

ドライクリーニングするとしわが出来にくい

これは、イオンが関係してます。

通常規則正しく繊維の分子が整列して

毛並みが整ってますが

イオン性である水に触れ、

洗ったりして摩擦が起きると

自由に動くイオンに影響され

繊維の分子のお行儀が悪くなり

そのまま乾くとしわになります。

一方ドライクリーニングは

非イオン性の溶剤で洗うため

繊維の分子を乱す者はなくシワになりにくいのです。

アイロンを当ててしわを伸ばす

①これはお行儀が悪くしわになった繊維の分子に

水分と熱を与える。

②繊維の分子が自由に動けるようになった状態で

アイロンの熱と圧力でシワを伸ばして

繊維の分子を整列させる。

③イオン性である水分をアイロンの熱で飛ばす。

④冷やして固定する

作業なのです。

この4工程を上げることをしあげる仕上げると言います。

失礼しました(座布団一枚)。

プレスする・セットするともいいます。

イオン性って何?

分かりやすく言えば

(正確にはちょと違いますが・・)

水のように

酸とかアルカリとかになる液体

又は電気を通しやすい液体

をイメージすればわかりやすいです。

アルコールや油は

酸とかアルカリは無い

又は電気を通しにくいので

(正確にはちょと違いますが・・)

非イオン性とイメージしてください。

専門家の方のツッコミはご勘弁くださいませ。

装いのお手伝いなら

中塚クリーニング「Royal MIYABI」

古着のジャケット

「古着屋さんで購入したんだけど

どうも襟部分の汚れ何とかなりますか?」

赤っぽくなってる部分は

どう見ても汚れというより

補修してる。

しかも全然色が違う。

どうやら靴墨を刷り込んでるようです。

この革はあらかじめオレンジっぽい染料で染め込み

表面塗装してますので

そのまま何も考えずに同系色を足すと

赤っぽくなってしまいます。

「これねぇ、オークションとかでの購入なら

クレームで文句言えるけど、

実際に見て買ったんなら文句言えねいねぇ。」

てなわけで

再生することになりました。

相当激しく着こなされていたのか

色を落とすと、かなりダメージがありました。

革は網目状の組織の粗い網状層と

毛穴がありきめ細かい乳頭層の二層からなりますが

乳頭層がすり減って粗い網状層がむき出しになってます。

前回のバッグと同様

これはやっぱり樹脂の力を借りての修復。

毛穴までは再生できませんが

ざらざらした網状層を乳頭層風の表面に

加工することは出来ます。

表面をしっかり整えてから着色します。

勿論全体に合わせて少し使用感をかもし出します

しめて12000円

ダメージ大きくても惚れて手に入れた一着、

運命の出会いですから

目一杯抱きしめてあげてください。

しっかりとした牛革ですので

まだまだ末永くお付き合い出来ますよ。

レザーのメンテナンスなら

中塚クリーニング「Royal MIYABI」

バッグの変色

弥生3月

いよいよ春ですね。

まだまだ陽気とまではいきませんが

梅の花もちらほら。

3月といえば桃の節句で

桃なのでは?

実は桃の節句(3月3日)は旧暦で

現在の3月下旬から4月上旬にあたります。

ですから時代校正するなら

「灯りをつけましょ雪洞に♪

お花をあげましょ梅の花♪」。

でもまぁ桃の方が

可愛らしさ、やさしさ、あどけなさetc

女性の風情が出てて良いんじゃないですか。

勇ましく鬼退治に行く

ピーチボーイもいますけど・・。

**

 さて今日はバッグの変色です。

この色カーキ色は2色の混色でなく

2色が重ねて作られています。

具体的に言うと

オレンジ色の上に青系をドットで入れてます。

メーカーの粋な演出ですね。

我々メンテナンス側にすれば厄介なもんですが・・。

ですから変色というより

擦れる部分の青系が色落ちして

オレンジ色が見えてるわけです。

キャンバス地なので服地の色掛けと同様ですが

混色でないので

青系を補色するだけでは

色目が合ってもツルっとして違和感が残ります。

自然なざらつきとでも言いましょうか

地色のオレンジの痕跡を残しつつ

カーキ色に仕上げる

ここが「Royal MIYABI」の技でありんす。

まだまだ完璧とまではいきませんが

お気に召して頂けますでしょうか。

バッグのメンテナンスなら

中塚クリーニング「Royal MIYABI」

ぬいぐるみ

見ての通り

悲惨

雨にたたられたそうな。

年期も入っているのか

お腹もゴツゴツ

こりゃ中綿が固まってますねぇ。

という事で

大改修となりました。

次の画像は

一応R-15指定にしておきましょうか。

真綿らしく手触りは良いのですが

綿打ちするほどの事もなく

衛生面も考えて了解の上

化繊の綿に詰め替えです。

「ぬいぐるみ、綿が無ければ アップリケ」

ってなわけで

難なくしみ抜き&肉体改造完了。

バンザーイ

**

そう言えば

クマのぬいぐるみと言えばファミリア

先日NHK昼ドラの「べっぴんさん」のモデルとなった

ファミリアの現社長のお話を聞く機会がありました。

子供服にとどまらず子供の成長を見守る

自社にとどまらず神戸を元気にする。

何とも視野が広いと言うか

沢山頂きました。

べっぴんは別品

つまり特別な品という事らしい。

今年は神戸開港150周年という事で

ファミリアをはじめ神戸発祥のスイーツや物づくり企業が

別品産業を盛り上げています。

ところで神戸発祥のものって

109もあるんだよ。

例えばコーヒー・パーマ・ラムネ・食堂車・・・

「Royal MIYABI」も

メンテナンスサービスではありますが

別品産業に貢献したいと日夜努力の

今日この頃であります。

ぬいぐるみのメンテナンスも

中塚クリーニング「Royal MIYABI」

バッグリメイク

今日は年期の入ったバッグ

末永くお使いいただき

革も馴染んで非常に柔らかく

「あじ」といえば「良いあじ」なんですが

なにせ擦れ痛みが激しく

ここまで乾燥いたしますと

いわゆる干からび状態で

荒れたお肌に急激なオイルケアーは

かえってお肌を傷める恐れがあります。

本来ならリメイクは個人的にはしたくないのですが

ここは樹脂の力をお借りし

お肌内部を安定さてリメイク致しましょう。

イカにもタコにも塗った感を出さない様に

使用感風格を維持しながらの整形外科は

当店の得意とするところ。

二・三日安静にして頂ければ

日常生活の戻れます。

後はシーズンごとのオイルケアをお忘れなく。

**

宿命とでも言いましょうか

無常に時は刻み続け

人も革も時と共に劣化して行きます。

科学的に申せばエントロピーの増大で

カオスの方向に向かうと言います。

簡単に言えば「酸化による崩壊」ですけど。

「そんな事どうでもいいわい」

儚い人生

時に流されそのまま老いれば

ただの「老い耄れ(おいぼれ)」

ですが

常に美を意識し

いつまでも美しくありたい努力を続ける事で

魅力が老いを輝かせ活かせます。

それがすなわち

「老い惚れ」

私が目指すところであります。

レザーのメンテナンスなら

中塚クリーニング「Royal MIYABI」

起毛に油性ペン

お子ちゃまが油性マジックで

スカートにちょっとお絵かき。

お問合せご相談で写真を見たとき

わー豚革だ大変だ、と思いましたが

よくよく聞いてみると素材はポリエステル。

まあ、難なくと言う訳にはいきませんが

起毛なので毛足が折れないように

難なく無事終了。

お子ちゃまも今度はキャンバスを変えて

絵心に目覚めてください。

**

ところで天然皮革とフェイクの違いご存知ですか?

簡単に線引きしてみましょうか。

*

*先ず、天然皮革とレザーの違い*

天然皮革はそのままですね。

レザーにはフェイクも含まれます。

つまり人工皮革も合成皮革もレザーとなります。

素材表示でレザーとあればそれは天然皮革とは限りません

天然皮革の場合は「本革」とか動物名が表記されます。

購入時は素材表示をよく確認してね。

*

*合成皮革と人工皮革の違い*

合成皮革は基布(生地)の上にポリウレタンや塩化ビニルなどの

樹脂を塗布し革様のシボを型押しします。

一方人工皮革は基布に不織布やスポンジを組み合わせ

二重構造にする事でより皮革の構造に似せてます。

どちらも表面が樹脂ですので天然皮革より水に強く

経年変化がないので一般衣料品と同じような感覚で

着られますが寿命は製造から3~5年と短いです。

そろそろ寿命が近づくと空気中の湿気と反応して

少し重く感じられ、

やがて表面がベトベトしてきます。

いわゆる加水分解というやつです。

これは一度発動すると止まりません。

時々加水分解を止める処理などと謳ってる所もありますが

一時的に表面をサラッと見せるだけで

絶対に止まりません。

湿度の高い日本では特にです。

短い一生ですからその時の流行ものとして

有意義に着こなしてあげてください。

*

天然皮革は経年変化がその持ち味で

着るほどに風格と着心地感が湧き

いたわりとケアで数年十数年付き合えます。

飽きのこない堂々とした本物を選びましょう。

人間と同じように生きた証し、

歳と共に刻まれる経験・シワ・苦労・傷跡・・

輝きなのです。

レザーのメンテなら

中塚クリーニング「Royal MIYABI」

レザー・ケア・フェア―

2月如月になりました。

まだまだ不安定な気温ですね。

乾燥した空気はお肌を痛めつけます。

しっかりスキンケアをしないとせっかくの美人が台無し

「Royal MIYABI」に嫌われますぞ。

皮革レザーも然り!!

*

「Royal MIYABI」ではレザーケアフェアーを行います。

皮革製品のこんな事あんなこ事

聞きたい事

皮革相談会みたいな

型苦しいこと抜きにして

どうぞ気軽にお立ち寄りください。

皮革の素材資料なども置いておりますので

ご覧になってください。

この革はどうやってお手入れしたらいいの?

革素材・表面加工・アイテムの種類によって

お手入れの仕方は変わってきます。

革製品を買いたいのだけど注意点は?

高級な革ほど高価でデリケートです。

マメなお手入れといたわりが寿命のポイントです。

新品購入の際は汚れる前に初期メンテをしておくと

思わぬシミ事故のリスクを軽減できます。

当店の初期メンテをご利用ください。

レザーのリサイクル品を買いたいのだけど?

ブランド志向の方・マニアックな方・神経質な方など

着眼点が変わってきます。

シミが出来ちゃったんだけど?

水ジミと油じみの見分け方

家庭でやって良い事と悪い事。

革の長所と短所を教えてください。

長所と短所・出来る事出来ない事・

革の性質をよく理解し

愛着を持って末永くお付き合い下さい。

レザーのエキスパートアドバイザーがお待ちしております。

*

また、当店お勧めの

レザークリーナーシートと保護シートのお手入れセット

¥648(税込)で販売しております。

ジャケットなら一着、標準的なバッグなら約2~3点使用できます。

全般的なレザーに比較的安全にお使いいただけます。

「Royal MIYABI」のお手入れで精算時に¥5000以上で

上記のお手入れセットを1セットプレゼント致します。

ー「Royal MIYABI」お手入れ価格ー

レザージャケット ¥6000~

バッグ ¥3800~

財布 ¥2000~

メンズシューズ(磨き込み) ¥3000~

レディースシューズ ¥2000~

注)シミ取り・補修は含みません。

レザーのメンテナンスなら

中塚クリーニング「Royal MIYABI」

プリント柄の脱色

寒い日が続きます

先日の新年会も寒波の真っただ中でしたが

今回のコーデは

タートルセーター(紫)、マフラー(青系ストライプ)、チェスタコート(黒)と

カシミヤ尽くしの恩恵は

言い尽くすところ余りありません。

軽い軽いホクホク

カシミヤ買うなら100%ですぞ。

お正月、えべっさん、厄神、新年会と

新年恒例の行事も終え

やっと仕事本気モードのリズムに回復です。

さて

塩素抜け(おそらく)のプリントシャツ

久しぶりに絵をかいてみました。

細かい柄なので結構ごまかしはききそうです。

ただ拡大してみますと

ベタではなくドット風なので

塩素抜け独特のオレンジを隠して

筆で差し込んでみました。

顔料を使いましたので

自宅でのお洗濯は念のためにソフトモードで

当分は剥げることなく大丈夫だと思います。

 装いのお手伝いなら

中塚クリーニング「Royal MIYABI」

新春のお慶びを申し上げます。

新春のお慶びを申し上げます。

皆様お正月はいかがお過ごしでしたでしょうか。

私どももゆったりと

5日までお暇を頂きました。

今年はどこへ行くこともなく

初日の初詣ぐらいでした。

そんな中

かねてから欲しかったチェスターコート

肩幅が少し違うだけで肩が立つというか

わざとらしいシルエット、

きっと撫肩なんだろうな。

今日まで中々相性が合わず

御縁がありませんでしたが・・

神戸元町ぶらりぶらり

ついに運命の出会いをいたしました。

自分へのお年玉!

上の写真のコートです。

*

ふらっと入ったお店の御主人

粋なスーツ姿が板についてる

神戸にふさわしい粋なハイカラ人で

60年営んでるそうな。

Jazzが似合う

おひょい(藤村俊二)さんな感じです。

何処へ行ってもサイズを聞かれるのだが

ここの御主人

色々お話をしているうちに

見ただけで私のサイズを理解。

そっと出してきたコート

「きっとお気に召しますよ。」

流石は60年のキャリア、肩幅ぴったり。

見ればミケランジェロのコート

生地はピアチェンツァのカシミヤ100%

ピアチェンツァといえば

ゼニア、ロロピアーナと並ぶ

イタリア三大メーカーの一つ。

日本ではなかなかお目にかかれない逸品。

私のこだわりのあのうねりが出ている

こりゃ一生もんだな。

通りすがりにしては少々お値段が・・・

おっとりした口調で

「この子が喜んでますよ。」

営業トークと分かっていながらも

私も粋なお客さんでありたいと

この殺し文句に答えさせていただきました。

「きっといい子に育てて見せますよ。」

そして勢いというのは恐ろしいもので

ふと目についたマフラーまでお買い上げ。

これまた表シルク裏カシミヤ。

色目もコートと相性がよさそう

明日から当分味噌汁とご飯で我慢だな。

正月早々伊達を装う小心者。

皆様もどうぞ

平成29年度経済活性にご協力を!

と言うお話。

*

まだまだ背伸びですが

当店をご贔屓にしてくださるお客様と

気持ちを共有させて頂いたひと時でありました。

 *

さて。6日(」金)より営業です。

1月・2月はレザーメンテの無料相談フェアーを行います。

お悩みの品ございましたら

お気軽にお立ち寄りくださいませ。

本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

お洒落のメンテナンスなら

中塚クリーニング「Royal MIYABI」

忘年会で一張羅にもどしてしまった。

皆様クリスマスはいかがお過ごしでしたか。

クリスマスが終わると

年末も残るところ後わずか

忘年会、お正月そして新年会と

お酒を飲む機会が目白押しですね。

何かと内蔵に負担のかかる季節で御座います。

特にわが町神戸、灘は酒の町として

各酒蔵ではしぼりの時期となり

杉玉が飾られます。

阪神大震災後、酒蔵の多くが消失してしまいましたが

生き残った酒蔵、元気ですよ。

酒郷はにぎわいを見せております。

この時期、機会がありましたら

是非、酒の灘五郷を散策されてはいかがでしょうか。

阪神大石から阪神魚崎あたりの南地域を西郷と言い

沢の鶴、福寿、泉、白鶴、菊正宗、桜正宗、剣菱、浜福鶴と

黒松並木に立ち並びます。

試飲だけでヘロヘロになるお得な散策です。

おっと、不謹慎な写真ですみません。

**

さて、そんな時期

元気な若者たちは勢い余って

せっかくの美味しい酒と料理を

お口から出してしまう事がしばしば。

買ったばかりの一張羅の

悲劇を目にして

いっぺんに酔いが醒めたとか。

衛生上モザイク掛けさせていただきました。

まあお酒の登竜門とでも言いましょうか

そういう時代を経て

お酒を嗜む余裕が出来てくるものですね。

**

これからまだまだお正月、新年会と続きます。

まだまだお酒を嗜む余裕のない方々は

お召し物に撥水処理をお忘れなく!

それでも不安な方は

レインコートでお出かけくださいませ。

装いのメンテナンスなら

中塚クリーニング「Royal MIYABI」

襟からの色移り

メーカー様からの御紹介で

診察に来られたノースリブラウス

襟から色がにじんできてます。

お客様曰く

クリーニングから帰ってきた時は何ともなく

仕舞っておいて

着ようと出してみたら色がにじんでたそうな。

襟の紺色周辺だけ。

洗浄中の色出ならいろんな所に付くはず。

襟の紺色部分は

ドライ溶剤でも水でも色落ちしない

納品時は色は出てなかった。

でも明らかに紺色部分からにじんでる。

??

よく話を着てみると

襟の(白い部分の)黄ばみ処理も依頼してたらしい。

多分黄ばみ処理に使った薬品の濯ぎと乾燥不良だな。

こればっかりはお客さんが納品時に確認しても

わからないよなぁ。

検証はこの辺にしておいて

とりあえず入院してもらいましょうか。

このままお薬を処方すると

あちこちに転移しそう。

こりゃもう外科手術だね。

まあこうやると治療は楽なわけで

後は移染処理と

お薬が残らないように

しっかり濯ぎ

ついでに紺色部分の色止めして

縫合!!

何とか命はとり止めました。

後はリハビリと整形。

退院が待ち遠しいです。

ブランド品の駆け込み寺

中塚クリーニング「Royal MIYABI」

しみ抜きで色抜けちゃった。

先週は東京ビッグサイトで

クリーニング業界最大の展示会があり

お店をほったらかして行って参りました。

今回の目玉はやはり

「取扱い表示」が新しくなり

業界にとってはウェット洗いの表示が出来たことから

ウェット関係の展示が多く目につきました。

と言っても衣料品が変わるわけでもなく

当店では

素材に応じてベストな洗い方をやってるわけで

尚且つ

他店では手に負えない衣料品については

型破りな洗い方をしてきたわけで

今更どうのこうの言う程の事ではありません。

*

そもそも「取扱い表示」が変わる理由の一つに

クリーニング店でのウェット洗いは

メーカーが表示していなかったために

独自判断という事で

ほとんどのウェットトラブルは

クリーニング店が責任を負ってきました。

今回商業クリーニングの表示を追加する事で

メーカー責任の範囲をを明確にするという国の方針なのであります。

我々クリーニング業界にとっては歓迎すべき方針です。

消費者の皆様にはそういった事情は関係ないので

安心して今まで通り頼って下されば結構です。

*

東京オリンピック、豊洲問題など

何か新しいを始めると必ずそこを

食い物に・・いや失礼!

お金儲けをする人達がいるわけで

わが業界も「取扱い表示」が新しくなると

似たような現象が起こり、

商機とばかりに活発になる人たちがいます。

我々はクリーニング師と言う

難しい試験や実技をパスし

都道府県が認定したプロですから

ウェット洗いも素材を見て出来て当たり前で

そんな底辺の事を誰に認定してもらう必要もなく

消費者の皆様が認知してくださる仕事をする事が

プロの誇りと心得ます。

*

少し前置きが長くなりました。

今回はそんなにインパクトのあるネタでは有りません。

というか最近はビフォーの写真を撮り忘れて

ブログネタにならず

黙々と悶々と仕事をしてるといった日々が続いております。

さて本題

しみ抜きもほんとに神様レベルの方は

地色も抜かずに取るのですが

今回のは残念ながら困難な古いシミで

私レベルでは地色を抜いてしまいました。

シミの付いた写真やはり撮り忘れていました。

ボーと褐色のシミでした。

抜けたところが明度が上がっただけなので

比較的やり易い色補正です。

今回は如何に取れたかではなく

ちゃんと元に戻しましたよ

と言う(汗;)のお話でした。

本題の方があっさりしたネタですみませんm(。。)m

装いのお手伝いなら

中塚クリーニング「Royal MIYABI」

平成28年12月1日より洗濯表示が新しくなります。

12月ですねぇ。

平成28年12月1日より衣料品についている洗濯表示が

新しく変わります。

今まで22種類だった記号が今度は41種類に変わります。

え~、余計にややこしい!

と思われる事でしょうが

ご安心を

toriatukaihyouji

経済産業省消費者庁より

大きくは上の図のように

「家庭洗濯」・「漂白」・「乾燥」・「アイロン」・「クリーニング」と

5つの基本記号に分類され

右端の「クリーニング」記号は

我々クリーニング業者向けの表示なので

一般消費者の方は気にしなくてもよいです。

toriatukaihyouji1

経済産業省消費者庁より

経産省より表示のわかりやすい動画が配信されていますので、

ご覧ください。

*

「新しい洗濯表示」の動画

*

それでもよく解らない、面倒くさい、不安だと思われる方は

当店に任せて頂ければ

何の問題もありません。

お洒落のメンテナンスなら

中塚クリーニング「Royal MIYABI」

財布にボールペン

財布にボールペンが付くのは

よくあるケースですね。

img_8815

よくあるケースですが気を付けてくださいね。

撥水処理をしておくと付きにくいです。

こういったインク類は

シミ汚れのように付いてるだけでなく

インクの一部が塗装の樹脂と融合して

つまり塗装と一体化してしまってるわけです。

ですから取ろうとすると

必然的に塗装も取れる事になります。

無理に取ろうとすると

表面のシボ(シワ)がなくなっちゃって

そこだけツルっとしてしまいます。

ここはやはり隠ぺいを考えた方がよさそうです。

これだけコントラストが違うと

隠すの大変。

豊洲市場やオリンピック関係辺りには

隠ぺいが得意の人達がいっぱい居るのに・・

小池都知事さん頑張ってね

私も頑張ります。

img_8943

レザーのメンテナンスなら

中塚クリーニング「Royal MIYABI」

レザーのアイロンがけ

今回は流石は高級ブランドのレザーベスト

柔らかでコードバンの様なきめ細かな

まさに銀面です。

キップと呼ばれる子牛の革ですね。

因みにコードバンは馬の臀部の革です。

*

製品を作る場合

通常革は1匹を効率よく裁断して縫製します。

お腹辺りの柔らかく弱い部分の革は

強度も弱くキズが出来やすいので

上着の場合、外的刺激を受けにくい

ワキの部分に使用したりします。

ワキの部分のシボが粗く柔らかいものは大体そうですね。

leaser1

ところがハイブランドになると

革質に妥協を許さず

きめの細かい上質な部分のみを使用します。

一枚の上着を作るのに贅沢に何匹もの革を使います。

値段が2倍3倍・・になるのは当然ですね。

これはバッグや財布・靴にも言える事です。

*

今回のレザーベスト

少々寝相が悪かったのか寝ジワがくっきりついてます。

寝起きのハイブランドは少々老けて見えますね。

img_8983s

私の様に年を重ねてくると

半日経っても寝ジワは取れませんが

なにせ子牛ですから若い若い  (^_☆)キラッ・・。

さてプレス

いわゆるクロム鞣しですので

アイロンはポリエステルぐらいの温度まで大丈夫ですが

水分(蒸気)は御法度です。

革のコラーゲン線維が高温の水分でゼラチン状に変わり

ビックリして縮みます。

やけどのケロイド状態です。

そうなると治りません!。

微妙なさじ加減でアイロンをかけていくと

革内の油分が馴染んできて艶が出てきます。

img_8990s

どうです、若返ったでしょう。

レディースですから胸を少し強調し

ワイルドなレザーにセクシー感を漂わせてみました。

肌寒くなって来たこの季節に

ぴったりのアイテムです。

レザーメンテナンスなら

中塚クリーニング「Royal MIYABI」