アイロンで解けた不織布が服についた。

ここのところPCの調子が悪く

更新が滞っておりますが、

本日お日柄もよろしいようで

PC君も快調なので機嫌の良いうちに

さっさと投稿いたします。

今日は皆さんより

業者さん向けの内容になります。

*

ピンク色の不織布がアイロンに触れ

気付かずにアイロン掛けしたら

子供服に解け付いてしまったようです。

どこに行っても断られたようで

当店でもほとんどお断りモードなのですが

少しでもましになればと言う事で

お預かりしました。

*

不織布の材質として天然繊維化学繊維と様々ですが

大体アイロンの熱で溶けるのは化学繊維です。

特に衣料品やバックに使用されるものは

ポリエステル(PET)・ポリエチレン(PE)・ポリプロピレン(PP)など

樹脂系の素材です。

大体この手の樹脂素材は衣料品の包装用に使われる素材で

解けて付いたものは取れないのが通説です。

しかし樹脂も元々は溶剤に溶かした液状のものなので

その溶剤がわかれば何かのヒントになるはずです。

実は樹脂にはある値があります。

われわれクリーニング業界では知られていない数値。

これの数値を元に溶剤候補を絞ることができるのです。

幸い当店に比較的数値の近い溶剤があったので

試してみました。

大きく溶け込んでいるところは

さすがに取れ切れませんが

結果、中々よい感触です。

これからの時代、衣料品は

ますます化学繊維が進化してくると思います。

私の所属する京技術修染会では

染み抜きのエキスパートを育成しておりますが

染み抜きと平行して樹脂抜きなるものも

研究していく必要がありそうです。

同業者さんよろしくね。

当方「MIYABIプロジェクト」ではさらに

そんな課題にも取り組んで

日夜同士が白熱しております。

ご興味のある方はお問い合わせください。

染み抜きのエキスパート

中塚クリーニング「Royal MIYABI」

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