シャツの襟先が変

襟の先が変と

客様からのクレームで対応出来ず

当店に持ち込まれた業者様の依頼品です。

この黒ずみの正体を

業者ならすぐに見抜けてほしいと思う今日この頃。

そしてこの正体が解っていれば

二度と起きない現象ですし、

わかっていなければ、

これからもどんどん出てくるでしょう。

まず、

推測ではありますが

1.濡れ掛け

2.機械による高温プレス

3.表からプレスしている。

**

少し襟芯についてお話ししましょう。

Yシャツに襟は美しく立つように

芯地を入れてあります。

一般的にはトップヒューズ芯と言われる

接着芯を表地と裏地の間に入れます。

当然接着芯ですので表裏が密着し、

縫製やメンテナンスのしやすい襟になります。

一方フラシ芯と言って

高級シャツによく使われている

非接着芯を表地と裏地の間に縫い込ませる縫製があります。

こうするこ事で

「しなやかさ」と「ふくらみ」が味わえるのですが、

縫製やメンテナンスは機械では出来ないため

全て手作業で手間がかかります。

こう言った知識が無いまま

作業効率を考えた機械仕上げを行いますと

1.濡れて接着剤が緩んでる状態で機械による高温プレスをすると接着剤が生地に浸みだしてきます。

2.勿論芯地の耐熱温度を超える高温プレスをすると芯地自体縮んだり溶けて生地に浸み出します。

3.溶けたものは熱い方に移動しますので表地から当てると表地の方に浸み出します。

特に縫い目や折り返し部分は

プレス機の圧力がかかるため症状が出安いのです。

一日仕上げの出来るところは殆ど機械仕上げですので

リスクは大です。

お洒落シャツやオーダーシャツなど

お客様も大事な高級シャツなどは

安かろうおまかせで無く

きちっと注文を付け、オプションとして

「手洗い手仕上げ」

を指定してください。

一度浸み出した接着剤(樹脂)は

生地に練り込まれたようなもので取り除くことはできません。

こればかりは持ち込まれても表面的な対応しか出来ません。

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