ポリウレタン製品について

衣料品やバッグなどのしみ抜き依頼として持ち込まれる中で

シミではなく内側からの樹脂の浸み出しが原因のケースがよくあります。

特徴として油じみのように際(キワ)がなく少しべとつきがあります。

これは主にポリウレタン製品で起きる場合が多いです。

ポリウレタンの耐久年数は製造から約3年で

少しずつ加水分解を起こして劣化していきます。

人間の寿命と同じで

好環境で劣化を遅らせることは出来ても

止めることは出来ません。

数十万円もする高級ブランド品でも例外ではありません。

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バッグの場合は水が浸み込まないように

内側に樹脂がコーティングしてあったり

内袋がポリウレタン製の合成皮革だったりします。

衣料品の場合は

合成皮革やボンディング加工の貼り合わせに

ポリウレタンが使用されてます。

いずれも樹脂が溶けたようになって表側に浸み出してきます。

予兆として

何となく湿っぽい

何となく重みを感じる

コシがなくなった(ふにゃふにゃする)

色移りする

など感じ出したらそろそろ来ますよ。

水洗いはダメなのか

水洗い(可)の物は大丈夫です。

(加水分解起こしてたら手遅れです。)

ただし乾燥は充分に!

ちょっと矛盾ですけど

わかりやすく表現すると

水より空気中の湿気(水蒸気)の方が曲者!

多分水より空気中の湿気(水蒸気)の方が

分子間引力が弱く

加水分解反応がしやすいからだと思います

勿論何日も水に浸けっぱなしや

濡れたままの保管はダメですが

そのへんは常識で判断してください。

IMG_7109as

下の写真はボンディング加工の内側ですが

加水分解を起こすとべとつき

負荷がかかると簡単に破れ、剥がれていきます。

IMG_7112as

日本は欧米に比べ湿度が高く温暖ですから

ポリウレタンが加水分解を起こすには

好条件の環境にあります。

最近は技術も進歩し

ポリウレタンも耐久性をもってきましたが

それでも加水分解をなくすことは出来ません。

特にコピー大国と言われる某国製のポリウレタン製品は

開発途上のポリウレタン技術をコピーしたものが多く

要注意です。

ではどうすれば予防できるのか

残念ながら実のところ対策はありません。

ひとたび加水分解が起きると

もう止めることは出来ません。

巷にべとつきを止める修復がありますが

あくまでも一時的に表面的に止めているだけで

内側では加水分解の進行はさらに加速しています。

我々でも修復は不可能です。

ポリウレタンの特性をよく理解し

大事にしまっておくのではなく

寿命までの期間をめいっぱい楽しんでください。

人生とよく似てますね。

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買って一年もしないうちにこのような症状を起こす事があります

それは製造してから購入までの

在庫期間が長い事が原因と考えられます。

今のところ製品に製造年の表記はありません。

ポリウレタン製品やボンディング加工された衣料品は

購入時はそのことをよく理解しておきましょう。