物作りは道具作りから

先日、新神戸駅近くにある

竹中大工道具館に行ってまいりました。

いわゆる大工道具や宮大工の歴史博物館ですね。

昔から物作りは道具作りからと言われるように

材木の種類によって、

また日本伝統の釘を使わず組み込んでいく

木組みの種類によって様々に

道具があみだされてきたと言う事ですね。

微妙に角度の付いたノミや様々な形の鋸

職人がものづくりに対する執念愛情が

この道具達に込められてます。

良い職人がいるだけではだめだ

良い道具があるだけではだめだ

良い職人が良い道具を使いこなしてこそ

良い物づくりが出来ると言うものだ。

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当店の工房を見た人が必ず言うことが

「革や衣料品のメンテになんで工具があるの?」

それはねぇ

メンテするための道具を作る工具なんですよ。

既存の道具に不便を感じたり

ちょっとしたアイデア道具を思いついた時

直ぐに作れるように道具つくりのブースを設置してます。

「弘法は筆を選ばず」と申しますが

私共の工房は道具をどんどん作ります。

いい仕事をするためには

やはり自分勝手な道具が欠かせない。

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そんな道具を使いながら

さて今日のお仕事

仕舞い込んでた袖がレザーのジャケット

脇にシールがついてたらしく

はがしたら剥げてしまい

粘着剤がこびりついている。

この粘着剤が水でも揮発油でも取れない。

と言うのも革の奥に浸み込んでるわけで

結局は油性処理の繰り返しで除去。

水をすぐに吸い込む革なので

そのまま顔料を使うと革に悪戯をするので

ちゃんと躾をして色補正。

そして最後にムラ感の演出です。

前にもお話しましたが

くれぐれも

シールは革に張らないでね。

もしシールが付いたなら

無理せずお持込ください。

何とか成らないかも知れませんが、

何とか成るかも知れません。

レザーのエステなら

中塚クリーニング「Royal MIYABI」

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