靴リメイクの駆け込み

(2015年3月27日投稿分です。)

シューズ保管中にカビが生えたとのことで

シューズ専門店に出したところ

除去不可能とのことでリメイクを勧められたそうな。

出来上がってきたのがこれkutusenka3086s

なんじゃこれ!!

お怒り通り越して気持ち消沈で

おいでになられました。

3Dプリンターで作ったレプリカみたい(><;)。

イタリアの職人が一つ一つ

手作りした逸品がこんな無残な姿に・・

職人の嘆く姿が目に浮かびます。

***

革靴はなぜ染料もしくは靴墨なのか

足は呼吸してます

そして靴も呼吸してます。

足から出る水蒸気を靴が吐き出して

蒸れないようにしてくれてます。

隠ぺい見栄えだけここまで分厚く

樹脂顔料を塗ると

革の毛穴がつまり呼吸ができません。

履いて1時間もしないうちに

足は蒸れ蒸れ。

***

一度シミ込んだ樹脂顔料はなかなか取れませんが

地道に剥がしてみました。

kutusenka3127s

これが一番しんどかった。

革の油脂分もだいぶ抜けてしまいましたので

染料よりも靴クリームで

革に栄養と油分をしっかり補給し

仕上げていきますが

樹脂が完全に取れきれないので

多少の吸い込みムラがありますが

かえって革らしい色合いとなりました。

kutusenka3160s

深みのある自然な色艶に復元できたと思います。

これで長時間履いても蒸れることなく

イタリアンの風格を満喫できそうですね。

「履きだおれの街」神戸で

また一つ靴がよみがえりました。

お洒落のメンテナンスなら「Royal MIYABI」


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください