浴衣にワインのシミ?ではなかった。

皆様ご無沙汰してます。

相変わらず地球様のご乱心で

交通機関、電力と

インフラにダメージを受ける日々ですが、

くれぐれも命だけは大切に!

守り抜いてくださいませ。

わが業界も流石にお天道様のご乱心が続くと

お客様の外出機会が削がれ、

品物の流れが滞留しております。

その分お客様とじっくりお話しする機会が出来、

当店の場合、経営者クラスの殿方が多いせいか

セミナーに行けば数万円はするであろう

帝王学のレクチャーをちゃっかり御指南頂いてる訳であります。

還暦を迎えたら少しづつ

フェードアウトを考えていたのですが、

お客様の期待・業界への革新などに担がれ

どうも引退させてくれない環境か整っているようです。

あと10年は突っ走るか。と思いきや

今日のお客様が言う事にゃ

「いまからは育つより育てなあかん。20年はいけるで。」

「そやね、まだまだやらにゃあかん事あるわ。」

またエネルギー120%充填してしもた。

と言う訳で「RoyalMIYABI」は

まだまだ暴れまくりまっせ~!

**

さて本題ですが、

お客様はワインかもしれない?

と、お持ちいただいたのですが

結果から申し上げますとワインではありませんでした。

見た目もワインのように見えますが、

先ず(赤)ワインだと石鹸等アルカリをつけると

青っぽくなり

クエン酸や酢など酸性につけると

赤っぽくなります。

因みにカレー等のターメリックは

石鹸などで逆に赤っぽくなります。

今回は酸にもアルカリにも変化ありませんでした。

となると染料・顔料が付いたのかな。

家庭でこういうの見つけたら

皆さんすぐに漂白されますが、

ここで覚えておいてほしい事は、

●漂白には種類がある事。

●種類を間違えると事故になる事。

ー 酸素系漂白剤 -

これは黄ばみなどの変色を真っ白にしますが

色や柄等色素を漂白する力は弱いです。

因みに黄色と黄ばみは違います。

黄色は色素で黄ばみは変色です。

酸素系漂白は黄ばみを取るのに有効ですが

黄色い色素は変化ありません。

ー 塩素系漂白剤 ー

これは酸素系漂白より強力で塩素ガスが発生し有害です。

シルクやウールなど動物性繊維は脆化する(溶ける)場合があります。

色柄も抜いてしまいますから

白物以外に使うと色が抜けてしまいます。

しかも濃度や温度、時間を間違えると逆に黄ばんできます。

おまけに色が抜けた所は化学変化を起こし元には戻せません。

この事故多いです。

我々プロも使うときは慎重です。

ー 還元漂白剤 -

これは色を抜く漂白剤です。

当然色柄も抜きますから

白地についた色だけを部分的に処理する技術がいります。

**

今回の件は上記の還元漂白剤が適してますが

その前に薬品で取れるかどうか。

たぶん・・・

経験から・・・

取れる・・・

やっぱり!

何が付いてたのか結局わかりませんが

おそらく他からの移染(色移り)だと思われます。

ご家庭での安易な処理は命取りになりますから、

漂白剤を使われる場合は信頼のおけるクリーニング店さんに

先ずはご相談ください。

相談だけでも丁寧に説明してくれるお店こそ

信頼のおけるお店かも知れませんね。

当店なら間違いないですよー。

シミのご相談なら

セレブマダムが選ぶ中塚クリーニング

「Royal MIYABI」

コメントは受け付けていません。