ワンピースの色移り

先週は熊本・長崎と九州へ遠征しておりました。

合間をぬっての探訪で

熊本では宮本武蔵の五輪の書で有名な霊巌洞、

そして霊巌洞のある雲巌禅寺の五百羅漢と堪能させて頂きました。

長崎では世界遺産の軍艦島周遊を楽しませて頂きました。

残念ながら上陸は予約が取れず残念でしたが

旧島民による解説とインスタ映えするスポットに停泊など

それなりに有意義な遠征でした。

もちろん長崎皿うどんもちゃっかり頂いてきましたよ。

仕事を含め停滞しておりましたが、

ようやくペースが戻ってきた様子です。

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では本題

ワンピースの色移りです。

柄の白部分が全体的にうす紺に染まってます。

綺麗に色が染まって一見これで通る見栄えなのですが

ご本人様にはごまかしは利きません。

業者さんが水洗いしたらしくタグが染まっています。

移染処理(色移り処理)はそれなりに漬け込み温度を上げれば取れるのですが、

それはいささか乱暴というもので

素材を見分けないと

元の柄の色は褪せるし、素材の光沢や風合いも変わるしと

特に動物繊維の場合は素材のタンパク質が温度変性し

油分保湿成分などの溶出で後処理をしても

生地に負担をかけ、やはり違和感を感じます。

たとえ移染が落ちたとしても風合いや元色が褪せれば

高級ブランド品としてお客様には

納得のいかないリスクが生じる可能性があります。

私共では風合いや違和感の感じないレベルの漬け込みの温度は

60度~70度が限界と考えております。

これでも取れない部分は手作業で処理しますが、

今回はそこまで至らずに薬剤テクニックでクリアです。

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完璧な修復が不可能な場合

よく問われるのが

少々シミの残って風合いを重視するのと、

無理なシミ取りで後修正をするのと

どちらが違和感があるか?

との問いに

もちろんお客様に選択していただくわけですが

私共が考える違和感の線引きは

故意的に触った(シミ処理した)痕跡の違和感の方が

日常に起きえるシミの違和感より不自然に感じる

と解釈します。

なので、当店では重症なシミや不潔なシミ以外は

風合いの変わりそうな場合

シミの目立たないレベルと風合いを損ねないレベルの

バランスを取り

完璧でなくても違和感が最小限にとどまるレベルを

推奨お勧めしています。

お客様のお気に入りの品を

末永く輝いていただくための心遣いとご解釈くださいませ。

もちろん違和感出ても徹底的にとおっしゃれば

常識破りの「RoyalMIYABI」が

体を張って対処させていただきます。

 

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