虫食いのお話し

衣替えの時期ですね。

クリーニング各社とも1年を通して

一番忙しい繁忙期の訪れです。

この時期によくあるのが衣料品の虫食いです。

今日は虫食いのお話。

虫といっても

コオロギやバッタではありません。

衣類を蝕む害虫の事で、

ヒメカツオブシムシ・ヒメマルカツオブシムシ・

イガ・コイガなどです。

これら害虫は

卵ー幼虫ーさなぎー成虫ー産卵と変化し

時期と照らし合わせると

衣替えの時期は

さなぎー成虫の時期に当たります。

この時期は蝕害は起こりません。

成虫は衣類を食べません。

蝕害は冬の幼虫の仕業なのです。

つまりは去年の夏ごろに成虫に遭遇し

衣類に卵を植え付けられた事による結果なのです。

成虫の寿命は1か月ほどで

おもに花蜜や花粉を食べます

そして

白い色に引き寄せられる事がわかっています。

要するに

初夏時期の白い花に潜んでいるということです。

殺虫剤ではほとんど死にませんので

防衛しかありません。

対策としては

(来年蝕害に合わないための対策です)

1.害虫を寄せ付けない

2.害虫に食べさせない

この2点だけです。

*

まずは「害虫を寄せ付けない」対策として

花壇プランターに植えられた

白い花には近づかないようにしましょう。

 もしクリーニング屋さんの軒先に

白い花が植えられていたら・・

それは患者の前で先生が

タバコ吸ってるようなもんです。

*

野山にお出かけも注意しましょう。

花粉とともに成虫が移住してきます。

お出かけの際は目の細かい衣料を羽織り

帰宅時に玄関先で払い落とす

かなり予防できます。

*

防虫剤は寄付けないだけですから

ずっと潜んでおります。

生命力あふれる頼もしい奴らです。

*

次に「害虫に食べさせない」対策として

防虫加工があります。

虫の嫌いな薬剤を衣類にコーティングします。

クリーニング店による防虫加工は

洗浄時に薬剤を添加する加工と

スプレーによる吹付があります。

スプレー式の防虫加工だと

吹きムラがありそこに蝕害が起こります。

これってどっちの加工なのか

お客さんにはわかりませんよねぇ。

(防虫加工が別メニューになってるところはスプレー式かも)

当店では常時洗浄時に防虫加工剤を加えてますので

お客様の知らぬ間に防虫加工されております。

でもね

皆さん防虫加工をしてるからと言って

安心しないでくださいね。

あくまでも殺虫するわけではないので

害虫のお子ちゃまは徘徊しております。

好き嫌いが激しいので

防虫加工の部分を残して

好きな衣類を食べます。

カレーを食べるとき

ニンジンだけ残す私の様な感じですね。

ニンジンまみれだとカレーには近寄りません。

ちなみに私は害虫ではありません。

*

やはり最大の防衛は

家に入れないことですね。

*

卵からかえった幼虫は

冬から春にかけて衣類をむさぼります。

ちょうど冬着の着用時期ですね。

ウールカシミヤなど高級絨毛品は

よ~くブラッシングする事で

手触りが良くなるだけでなく

腹ペコの幼虫を

掃き落とす効果もあります。

ただし、

屋内で掃き落とすと

他の衣料に付着する恐れがありますので

出来れば帰宅時の玄関外に

ブラシを用意しておくのも効果的です。

便利な仕舞い込みの防虫不織布パックを

当店で販売しておりますので、

ご利用くださいませ。

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