カシミヤのうねり

マフラーとかではよく見ますねぇ。

コートでこれだけのうねりを見るのは久しぶりです。

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カシミヤはクリーニングに出すと

風合いをかもし出している油分が抜けるので

あまりクリーニングに出さない方が良いと言われますが

着用したそのまま仕舞い込むと

虫食いの原因になります。

言わば高級食材ですからねぇ。

カシミヤはそんなに汚れるものではありませんので

当店では汚れ落としが目的ではなく

マイルドな溶剤に

高級食材が食べられないように防虫加工剤と

光沢・触りが損なわれないように加脂剤を

添加してさっと濯ぐ様に洗います。

仕上げは蒸気で吹かし裏地のしわを伸ばす程度です。

うねりが損なわれないように過度なブラッシングは避け

手で撫でるように整えていきます。

この独特のうねりは一度喪失すると

復元することは出来ません。

*

かつて後学のために

製造工場に見学に行った事があります。

そこでちょっとカシミヤのお話。

*

カシミヤはカシミール地方の山羊です。

カシミヤ山羊の毛を機械の中に吹き出し

落下する速度によって産毛を選別します。

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製品になるのは根本に生えてる

羽毛のような産毛のみです。

選別された産毛はシート状にして紡ぎ、織りへと進んでいきます。

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出来た織物は洗浄と風合いの加工を行います。

そして風合いをかもし出すために起毛します。

一般的な起毛機は針起毛を使いますが

独特のうねりを出すためにはアザミの実のトゲを使います。

アザミの実はチーゼルと言います。

厳密にはアザミとチーゼルは違うそうですが

あまりこだわる事でもありません。

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アザミのトゲにはさらにトゲがあり、さらに・・

このフラクタルな構造によって独特のうねりが出来るわけです。

このハイテクの現代でもアザミでしか再現できません。

*

カシミヤ製品を長持ちさせる取り扱いのコツです。

①一日着たら一日休ませる。☆

酷使すると型崩れの原因になります。

②脱いだ後には軽くブラッシング

毛並みをそろえる事で風合いを保ち汚れも落ちます。

③メンテナンスは「Royal MIYABI」に出す

参考までに

お洒落のメンテナンスなら

中塚クリーニング「Royal MIYABI」


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